【第13号】神二のクラブ探検vol.1/千駄谷バスケットボールクラブ
[神二のクラブ探検vol.1]
千駄谷バスケットボールクラブ
文・撮影=上野絵美
渋谷区の強豪チームが神二の隣に!
1月のとある水曜日の夕方。寒風が吹く中、神二のおとなりにある千駄谷小学校の体育館をのぞくと、子どもたちのにぎやかな声と共にバスケットボールのドリブル音、シュート音が聞こえてきた。今年で創立25年目を迎えるミニバスチーム・千駄谷バスケットボールクラブだ。メンバーは、千駄谷小学校の児童のほか、なんと渋谷区内外の12の小学校から集まっている。保護者が中心となって運営し、大会や練習試合に積極的に参加しているそう。
実はこのクラブ、渋谷区にあるミニバスクラブがトーナメント形式で対戦する「渋谷区区民大会」の優勝常連チーム。取材でおじゃました日は、都の公式試合に加え、2月に開催される区民大会を控え、試合形式の練習が中心だった。区民大会は6年生最後の大会であり、「男子Aチームは3連覇がかかっている」と、男子チームキャプテンの大門くんも意気込んでいた。決勝は2月10日だそう。
体育館の壁には、クラブのスローガンが掲げられている。「素直な心、謙虚な態度、感謝の気持ち」。これに加えて、男子チームの目標は「弱い気持ちに打ち勝つ」。接戦の末、僅差で逆転負けを喫したことがあり、メンバーたちで考えた目標だ。
監督は怖い?
クラブの監督を務めるのは、神二にある写真店「フジタフォート」の店主・藤田和也さん。学生時代はバレー部だったが、監督を始めてからバスケの勉強に精を出したという。そんな藤田監督、子どもたちがミスをすると「何やってるんだよー!!」「そんなパスでいいの!?」と大声を上げる。お、鬼コーチ!? 「ねえねえ、監督って怖くない? 監督には秘密にしとくから、ぶっちゃけどうよ?」と6年生の男子数人に尋ねたところ、意外にも「怖くないよ」という答えが返ってきた。「いいプレイをしたらちゃんとほめてくれるし、ミスをしたときは何が悪かったかきちんと教えてくれるから、監督は優しい」とのこと。選手と監督の信頼関係は厚いようだ。
「勝つうれしさも負ける悔しさも感じてほしいからよくハッパをかけるけど、本当に大切なのは勝ち負けじゃない。バスケの楽しさと厳しさを感じながら、礼儀や協調性を身につけてほしい」と藤田監督。保護者からは、「上級生たちは面倒みがよく、厳しくも優しく教えてくれた。わが子が上級生になってからも下級生の面倒をみるようになった」「挨拶やオン・オフの切り替えができるようになった」という声が聞こえてきた。
2018年2月に行われた渋谷区区民大会では、男子Aチーム、女子Bチーム(5年生以下)が優勝、女子Aチームが準優勝した。
写真提供=千駄谷バスケットボールクラブ
練習着の袖にプリントされた星マークは、渋谷区区民大会で優勝した回数。
練習開始前。円陣を組み、「今日の練習で気をつけたいこと」を発表する子も。
シュート練習中。みんなのバッシュがかっこいい!
取材をした編集部上野(バスケ経験者)、男子の貫禄漂うプレーにびっくり。さすが優勝常連チーム!
高学年女子の試合後、監督からのダメ出しとアドバイスタイム。
体育館の半面を使って3対3のミニゲームをする低学年のメンバーたち。
DATA
千駄谷バスケットボールクラブ
部員数計55人。練習は水、土、日・祝日。月謝は参加する曜日に応じて異なる。1年生から入部可能。見学・体験入部はいつでも歓迎!
練習場所/千駄谷小学校(千駄ヶ谷2-4-1)
Web/http://sendagayabc.web.fc2.com
藤田監督。クラブは随時、部員募集中!
公開日:
最終更新日:2019/02/05