神宮前二丁目新聞

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【第12号】神二の遊び場「千原公園」に集うそろばん娘たち

文・撮影=上野絵美

子どもの遊び場を探っていたら
小学生たちとオニごっこすることになった

「神二は子どもたちが遊ぶ場所がないので、神二新聞で遊び場情報を取り上げてほしい」。こんな声をいただき、まず向かったのは親子連れでにぎわう「千原公園」。2歳の女の子のママに話を聞いたところ、ここで毎日のように遊んでいるという。外で遊びたがる娘さんのため、連日35度超えの猛暑でも1日2回来るそうだ。「神二で遊び場といったらここくらい。屋内で遊べる所があると助かるんですけど…」。汗を拭いつつ答えてくれたママと別れ、次に向かったのは「フジタフォート」。店主の藤田さんは千駄谷小学校のミニバスチーム監督だから、子ども情報に詳しいはず。しかし神二で生まれ育った藤田さんに聞いても、「今も昔も、神二の遊び場は千原公園くらいだよ」とのこと。近くに小さな公園はいくつかあるが、どこも神二ではないそうだ。
他に遊び場を見つけるのは難しいのかな…とトボトボ歩いていたら、千原公園で遊んでいる藤田さんの娘さんを発見。小学校5〜6年の女子4人組、近所のそろばん教室のメンバーで、教室に行く前に遊んでいるという。現役小学生にとっても、神二の遊び場といえばやっぱり千原公園なのだ。ところで、いつも何して遊んでるんだろう? 「次に集まるとき混ざっていい?」と聞くと、「別にいいけど〜」とクールな返事。じゃあ来週ね、と約束してその日は別れた。
そして翌週、千原公園で4人の女子たちが始めたのはオニごっこ。暑い中、よくやるな〜。子どもたちと走り回っているのは私…ではなく、後輩の松村。私は撮影係に徹して、松村を生贄にしたのだ。案の定、松村は狙われて何度もオニにされている。小5女子の本気ダッシュにアラサー女子は敵わないんだなあ(他人事)。
ちなみに、神二にどんな遊び場がほしいか女子たちに尋ねたところ、「無料のボール貸し出しがある所」「無料のプール」「無料の遊園地」という答えが返ってきた。一肌脱ごうという人、求む!

千原児童遊園地、通称「千原公園」で一緒に遊んでくれたそろばん娘たち。左から、せーらちゃん、ふうちゃん、まりんこちゃん、ゆめちゃん。

オニごっこで子どもたちに翻弄される編集部・松村(中央)。

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