【第7号】神二の隠れた達人 「ぎっちょん」のマスター 服部裕さん
自分で組み立てた愛車と服部さん。神二の「2」が描かれた神二チャリ部のジャージを着て取材を受けてくれた。左は、最年少部員のドルフィンさんとその息子さん。「神二チャリ部」に興味のある人は「ぎっちょん」まで。
取材=上野絵美、田中美菜 文・撮影=田中美菜
「ぎっちょん」のマスターは 1日に200kmを完走するバリバリの自転車乗り
この辺りの自転車乗りが参加する「神二チャリ部」という部があるらしい。「話を聞くならこの人」と紹介されたのは、ピザや肉料理が味わえる「ぎっちょん」のマスターで、神二チャリ部最年長部員の服部さん。温厚そうな初老の男性に見えるが、1日に200kmも走るバリバリの自転車乗りだという。
「神二チャリ部」は神二の立ち呑み屋「海」で呑んでいた自転車乗りたちによって、今から10年ほど前に結成された。長い距離を走ることが目的の「ドM班」とグルメが目的の「ドS班」があり、服部さんを含むドM班は多摩川から青梅の方へ走ることが多いらしい。「多摩川サイクリングコース」も定番の道だ。
服部さんは約30年前からロードバイクと呼ばれる高速走行用の自転車に乗っている。きっかけは、千駄ヶ谷に「なるしまフレンド」というロードバイク中心のショップが開店し、そこが主催するグループライドに参加したことだった。「みんなで1列になって走ると、風の抵抗が減るから普段よりも楽に、遠くまで走れるんですよ」。走っている間は無心になれることも自転車の魅力だという。
それから約30年、往復15kmほどの通勤、週1回50km走る自主練、月2回100〜150km走る仲間たちとの遠乗り、大会への参加と、精力的に乗り続けている。
「長距離走が好きだから、大会は100km以上走る『ロングライド』や、山をひたすら登り下りする『グランフォンド』を選んで、年に3回ぐらい出ています」。目標とする大会に向けて仲間と練習を重ねるのだそうだ。「目的があると、気合が入るからね」。今年も新潟で行われた「佐渡ロングライド」という大会に参加し、仲間とともに210kmを約9時間かけて完走した。
大会の出場者は30〜40代が多い中、服部さんは御年65歳。「僕くらいの年齢の人はあまりいないけど、体力が続く限り、走れるところまで走りたいですね」。
SHOP DATA
土間食堂ぎっちょん
営業時間/ランチ12〜15時半、ディナー18〜23時半
定休日/日・祝日
住所/神宮前2-22-1
電話番号/03-3402-3164
メニュー/じゅうじゅう焼き(650〜970円)、和風じゃこピザ(850円)
web/http://gittyon.fc2web.com/
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