神宮前二丁目新聞

渋谷区神宮前二丁目で作る、地元限定フリーマガジンのWEBサイト。 編集部が訪ねた神二(じんに)のお店も紹介してます。

*

【第7号】神宮前二丁目新聞が気になった あんな場所こんなモノを調べてみた

7号_P2-37号_P4-5取材・文・撮影=田中美菜、田村美沙紀、松村小悠夏


常に次の取材先を求めている編集部。
「神二で気になる場所やモノはありませんか?」と読者に尋ねて、「そういえば…」と教えてくれた話や、実際に自分たちが歩いて気になった場所・モノを“ 気になるネタ”として紹介します。

気になる 1 時田屋 神宮前2-20-11

夜のみ営業のラーメン屋で、昼間に何やら集まりが…
お昼時、「八百辰」と書かれた店に、20人ほどのおばちゃんやおじちゃん達が集まって何かをしているのを見かけた。
ここは夜だけ営業しているラーメン店「時田屋」のはずなのに、いったいあの集まりは何だろう?

気になる_時田屋外観_看板

正体は…

地元シニアの憩いの場 「げんき食堂」だった

 以前は八百屋の「八百辰」だった場所にある「時田屋」は、19時開店のラーメン店。夜な夜な晩酌を楽しむ地元民や、仕事の合間に夜ごはんを食べにきたアパレルの人で賑わうお店だ。店主のTさんに昼の集まりについて聞いたところ、月に2回「代々木健康友の会」に場所を貸していて、友の会がやっている食堂なのだという。友の会とは、地域住民の健康づくりや交流を目的に、ヨーガ教室や書道サロンといったさまざまな催しを開いている団体だそうだ。
 それならばと昼間、再び時田屋を訪ねてみると、「友の会げんき食堂」という貼り紙を発見! さっそく中に入ってみると、げんき食堂では300円を払えば誰でも(年齢制限もナシ!)お昼ごはんを食べられると知って驚いた。毎月第1・3火曜日の11時半から行われ、料理は友の会のスタッフが、時田屋の厨房を借りて作っているという。
 どうして時田屋を借りているのだろう。げんき食堂代表の清見温子さんによると、きっかけは外苑診療所の閉鎖。「診療所では、脳トレや手遊びを楽しむ催しが定期的に開かれていて、地域の人の交流の場になっていました。診療所がなくなっても、皆さんが交流できる時間と場所をつくりたいと思ったんです」。たくさんの人が集まって食事できる場所がないか探したところ、親交のあったTさんにお店を貸してもらえることになった。最近は神宮前二丁目・三丁目、千駄ヶ谷などから毎回20人ほどがやって来るそうだ。
 この日は雨だったにも関わらず、11時半近くになると続々と人が集まり、店内はあっという間に満席に。集まった人に話を聞いてみると、「家だと話し相手がいないのよ。ここでみんなとお喋りする時間が大好き」「月2回食堂に来るのが、今一番の楽しみ!」「今日初めて来たけどまた来たいわ」と口々に話してくれた。

気になる_時田屋食事風景気になる_時田屋おばちゃん気になる_時田屋定食この日のげんき食堂のメニューは、筑前煮、キャベツの浅漬け、つみれ汁、さつまいもと栗のごはん

気になる_時田屋ラーメン時田屋のラーメンは正油、みそ、塩の3種類(各700円)


気になる 2 はっとりセカンド 神宮前2-31-7 B1階

“ごはんですよ”がのった寿司がある?
読者より「看板にある『島ずし』が気になって食べに行ったら不思議なお寿司が出てきた」という情報が。
実際に食べてみた!

正体は…

岩のりがのっている 八丈島伝統の寿司だった

気になる_はっとりセカンド看板_島ずし

 読者によると、お寿司のネタは“ごはんですよ”のようなものだったという。お店の人に聞いたところ、その正体は“岩のりの佃煮”で、八丈島の郷土料理「島ずし」の伝統的な寿司ネタだと判明。
 「島ずし」のネタは岩のり以外に、甘じょっぱいタレに漬け込んだ白身魚もある。甘めの酢飯にはわさびの代わりにからしがのっていて、程よく辛味が効いている。八丈島では何も入れないらしいが「東京の人には甘すぎるだろう」と、アレンジしたそうだ。


気になる 3 BEER BRAIN(ビアブレイン) 神宮前2-2-20 屋外小屋

熊野神社の近くにある真っ黒い小屋は何?
神宮前二丁目の、東の端っこのほうにある熊野神社。
そこからさらに東へ数メートル歩いたところに、ナンバープレートが付いた黒い小屋を見つけた。
これ、何?
気になる_ビアブレイン外観

正体は…

クラフトビールを愛する男たちが手作りした 小さなビアバーだった

 中を覗くと、立ち呑みのビアバーになっていた! メニュー表には見たことのない名前が並んでいる。「うちはクラフトビールしか置いてないんです。初めてならこれが飲みやすいですよ」と店員さんが、この日おすすめの「SHONAN」という一杯を出してくれた。
 クラフトビールとは、小規模な醸造所でこだわってつくるビール。この小屋は「Tokyo Beer Boyz」と名乗るクラフトビール好きの男たちが、「好きな場所で美味しいビールを飲みたい!」という思いで、枠組みから内装に至るまで手作りしたという。彼らの“好きな場所”とは、キャンプやフェス。だけど、そうした場所ではクラフトビールが飲めない。そこで、自分達で理想郷を作り上げてしまったのだ。
 外から見ているだけだと、正直入りにくい。でも中に入ると木のあたたかみや、隠れ家みたいな狭さも手伝って、妙に居心地良くなってくる。オープンして半年、年内に移動を考えているそう。今のうちにビアボーイズの底力を目の当たりにしよう!

気になる_ビアブレイン内観気になる_ビアブレイン運搬黒い小屋が店。山梨で作り、一般道を走って運んできた。気になる_ビアブレイン看板看板は10月のある日のメニュー。
Webでラインナップをチェック/http://www.tbb.works


気になる 4 Kaeru Cafe 神宮前2-15-15

店名が“カフェ”だけど営業している様子がないあの場所は?
ヤマザキショップの裏の路地にあるカエルの絵。
看板には“Cafe”と書かれているけど、中はいつ見ても薄暗い。

気になる_カエルカフェ外観気になる_カエルカフェ内観

正体は…

夜のみオープンする 映画制作会社のカフェバーだった

 「カエルカフェ」は、神二に移転してから約20年になる映画制作会社。「せっかくだからカフェもやったら?」と友人たちに言われ続け、とうとう3年前から17時開店のカフェバーを始めたそう。
 ここでは、マスターが選んだ地ビールや日本産の無農薬和紅茶、豆を入手できたときだけ飲める小笠原の和珈琲など、とにかくこだわりの飲み物が楽しめる。和紅茶の茶葉は、店頭で購入することも可能だ。
 カエルカフェというだけあってカエルがいるのかと思ったが、残念ながらいないらしい。しかし約15年前までは爬虫類専門のペットショップをやっていた。その名残で、2階のテーブル席(要予約)には亀のマイケル君がいる。マイケル君は生まれも育ちもカエルカフェで、自分は人間だと思っているふしがあるそう。他にも3階の事務所には、鳥の保護施設から引き取ったオウムのケニー君がいる。自称「ケニオ」のケニー君はおしゃべりが上手で、3階から「コンニチワ〜」と挨拶が聞こえてくることもある。
 お茶好きのマスターの本業は映画監督。おしゃべりも好きなので、映画業界のウラ話なども聞けるかも。ぜひマスターとの会話と、珍しい地ビールや和紅茶を楽しみに行ってみてはいかが?

気になる_カエルカフェスパークリング和紅茶この店でしか飲めない!? 「スパークリング和紅茶」(1,000円)。日本産の無農薬和紅茶を炭酸水で水出しにしている。紅茶なのに日本茶の香りもする、お茶好きにはたまらない味!

公開日: