神宮前二丁目新聞

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【第14号】神二の子どもたち/寺子屋鹿鳴塾

[神二の子どもたち]
寺子屋鹿鳴塾

文・撮影=上野絵美
マンションの一室で
子どもたちが読み・書き・そろばん

神宮前二丁目に寺子屋があるのをご存知だろうか? その名も、「寺子屋 鹿鳴塾」。読み書き・そろばんを中心に、学校の勉強のサポートも行う個人塾だ。
千原公園のすぐ近くにあるクリーム色の外壁のマンション「鹿鳴館ハイツ」を訪れると、塾長の鈴木玲子先生が出迎えてくれた。習字とそろばんのお稽古を見学したが、子どもたちはみんな、私より字がうまく、計算が早い。そろばんでは、この春小学1年生になる子どもたちが3桁の計算をしていて驚いた。

友達相手に始めた個人塾が
のべ100名の寺子屋に

鹿鳴塾が生まれたきっかけは、鈴木先生の大学時代にさかのぼる。そろばんと習字の個人塾を経営していた両親の影響もあり、教師を目指していたという鈴木先生。だが、中学校での教育実習を体験して、自分に学校の先生は向いていないと思ったという。「学校だと、生徒も先生もお互いを選べないから」。
その後、システムエンジニアの職に就き、結婚、出産。娘のママ友の希望で、自宅でそろばんを教え始めた。これが鹿鳴塾のはじまりだ。当初は「鈴木塾」だったが、生徒数が増えたため教室となる場所を探していたところ、神二の鹿鳴館ハイツに出合い、名前を変えた。「私、踊りが好きだから『鹿鳴館』っていいなと思ったの」。さらに、地域に根ざしたあたたかみのある雰囲気を目指していたため、「寺子屋」とつけた。
神二でオープンして、現在10年目。口コミで生徒が増え、今では大人も含めのべ100名ほど在籍している。近所の園児や小学生が中心だが、電車やバスで通う生徒もいるという。昨年、要望を受けて新宿校も開校した。

あきらめなければ必ず成果は出る!
学びのおもしろさ、達成感を伝えたい

入塾希望者には、必ず事前に体験してもらうようにしている、と鈴木先生。教室の雰囲気や先生との相性を考えてもらいたいからだ。お稽古中は、子ども一人ひとりに合わせた指導を心がけている。
「たとえ飲み込みがゆっくりで、時間がかかる子でも、あきらめずに取り組めば必ず成果は出るということを伝えたいですね。そんな子が検定試験に合格したときのうれしさったらないですよ」。子どもの成長を間近で見られるのが何より楽しい、と明るく笑う先生に、私も習字とそろばんを教えてもらおうかな…と思った。

習字のお稽古では、学年に応じた課題が毎月出され、毛筆と硬筆を練習する。「習字やそろばんは集中力がつきますよ」と先生が言う通り、みんな静かに集中していた。

 

DATA
寺子屋 鹿鳴塾
学びの原点「読み・書き・そろばん」に重点を置いた寺子屋式学習塾。育脳トレーニングや算数・数学・英語の指導も行う。幼児部・小学部・中学部の他、大人を対象にした成人部もある。
住所/神宮前2-18-20鹿鳴館ハイツ原宿202
電話/03-6804-1084
Web/https://rokumeijyuku.net/
鈴木先生。無料体験は随時受け付け中です!

 

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