【第3号】神二デザインプロジェクト、強敵出現!?

文＝宮やっこ、写真＝小泉賢一郎

神二デザインプロジェクト、強敵出現!?

［#003 名物がないなら、つくっちゃえ］

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、
神二のグローバル&ウェルカムなローカルタウン化を目指すプロジェクト。
神二にしかない、神二らしい、神二名物の美味しい食べ物って何だろう?
そういえば、ないかも?　つくっちゃう?　プロジェクト第二弾は、そんな何気ない会話から始まりました。

神二姉妹とは？

どんなことが人の心を動かしたり、人の記憶に残ったりするのかを毎日あれこれ考えている、広告会社勤務のデザイナー・神やっことプラン ナー・宮やっこ。この街のご近所さん同士で、旅好き・美味しいもの好き・男好きという共通点のもと、クリエイティブユニット「神二姉妹」を結成しました。 恋人同士でもなければ、血も繋がってない、叶姉妹みたいなもんです（笑）。

今回の指名手配犯

奥原スイーツ黒幕　Xさん

宮やっこ●こんにちは。神二姉妹の宮やっこです。（警戒の眼差し）
X●ちわ。神二姉妹ってなんすか?
神やっこ●この神二を、デザインでもっと素敵な街にしようっていうユニットです。
X ● へー、おもしろそう。
神● 個性豊かな神二向けに、カラフルスイーツを企画中で。
宮●そしたら、誰かが既に真っ黒の怪しいスイーツを売ってると…。
X ● あ、俺の企画、奥原スイーツね。
宮● やっぱり。僕たちのカラフルスイーツに対抗して、黒に…。
X ● 何言っちゃってんの?　俺たちの方が先だよ。月島のもんじゃ、自由が丘のパン、みたいな、神二の名物を目指してたの。
宮● そっか、思いは同じなんだぁ。
X● まあね。俺は、この街のクールなイメージにあわせて、黒だ! と。
宮● 僕たちは、カラフル!（笑）
X● 色んなカフェに話を聞いて、LAPAZの松田くんとアイデア出ししたなぁ。小さな店でも気軽に参加できる、スイーツにしようって。
宮● なんと、発想も同じ!
X● Kurkkuの正社員パティシエや無駄に豪華なキッチンをいかして外注を受ける仕組みもつくって。
神● 実際には、美味しかった?
X● コーヒーに合うスイーツを色々試した結論。コーヒーにはコーヒーだ!と。砕いた豆をケーキ生地やクリームに入れて。かなり美味かった。
宮● 僕は見かけたことないけど?
X● プロジェクトに参加していたKurkkuは閉店、LAPAZは移転、NATURAL LAWSONはコンビニドーナツ戦争に巻き込まれ…。
宮● 奥原スイーツは、ご臨終に…。
X● こらこら、まだ死んでません。熱い思いは俺の胸に。
神● 良ければ、一緒につくらない?
X● いいっすねー。やろ、やろ。
宮● ネェさん!　黒と一緒じゃ、カラフルにならないじゃん!
神● 出会いが大事!　でも、ひとつ条件が。
X● なんすか?　カラフル?　全然OK。黒にこだわりないし。
神● 僕、甘いもの、嫌いなんだよね。
宮● !?　それ早く言ってよ!
X● ここに来て、スイーツ禁止（笑）。いいね、ワクワクする。
宮● もう…。じゃ、次の打合せ日程決めよ。
店舗横断型の神二オリジナルの名物づくり、興味のある方は、ぜひご連絡を!

2013年12月にスタートした店舗横断型の「OKUHARA SWEETS」プロジェクト。神二周辺は、裏原宿の更に奥、ということで“奥原宿”とも呼ばれる。